水曜日があと少しで木曜日になる、23:41。テレビの前にどっかりと据えてあるビニールレザーの三人掛けソファに、右手には三ツ矢サイダーをなみなみ注いだコップ、左手にはプレステ2のコントローラを持ち、着古したスウェットの上下をだらしなく身に着けのんべんだらりと転がって、就寝前のわずかな自由時間を満喫していたボンゴレファミリー十代目ボスであるところの沢田綱吉は、どがっしゃん、と凄まじい音を立てて開閉された玄関ドアに驚いてとび上がった。サイダーが少しこぼれた。

 こんな風にドアを扱う人間なんて、綱吉の心当たりは誰も彼もありすぎるほどだったが、それでも予感のようなものがあって、両手に持っていたものをガラステーブルに降ろすと、
「……ひばりさーん?」
と小声で呼びかけながら、何故かそーっと歩いていって薄暗い玄関ホールをのぞきこんだ。その瞬間、
「ヒィ!」
 勘だけでのけぞった綱吉の頭が、つい0.2秒前まであった場所を、音速の何かが通過していって、廊下の向こうの壁に刺さった。何かと言うか、トンファーだ。
「へらへらした顔見せるんじゃないよ初潮もきてないくせに……!」
 いつもは凛としたアルトなのに、今日は地獄から響くようである。精通ならとっくなんですけど、と心の中でだけつぶやきながら明りを点けると、果たして、そこにいたのは、いつもの黒いスーツの上にのっけた青白い顔に、「世界中の男が憎い(生理痛を体験したことないから)」と書いた、雲の守護者、雲雀恭弥だった。

 雲雀にしては珍しく、壁に突き立ったトンファーを回収もしないで、そのまま足音も荒く廊下を突き進み、奥の部屋へ消えた。ふすまがすぱん!と閉まると、石化していた綱吉は止めていた息を吐いて、まずは壁に刺さったトンファーを抜いた。この、玄関を入って真正面の壁は、普段から、リボーンの弾丸やら、骸の三叉槍やら、山本のバットやら、時には家主の拳を、受けているので、いまさら傷が一つ増えたところでよくわからない。
「……うん。」
 雲雀の一言でだいたいの事情を推察し把握した綱吉は、引っこ抜いたトンファーを持ったまま、まず風呂場へ行き、脱衣かごにトンファーを置くと、浴室暖房のスイッチを入れて給湯ボタンを押した。明りは全て点けたままにしておいて廊下へ出ると、Yシャツ一枚で洗面用具を持った雲雀とすれ違う。すらりと伸びた白いおみ足がまぶしい。思わず愛想笑いなどしてみるが、雲雀は無言だ。へらへら笑いを引っ込めてそそくさとキッチンへ行き、休日にインスタントラーメンを作ったりする片手鍋に電気ポットのお湯を入れ、火にかける。食糧貯蔵庫にしている戸棚から、夜食用に買っておいたレトルトの中華粥(おかゆとふかひれ入りのあんかけが別々の袋に入っているちょっと高価なやつ)を取り出し、調理方法をざっと読んで二つのパウチを鍋に放り込んだ。続いて冷蔵庫を開けると、昨夜、酒を飲みに来た山本武が置いていった、手作りの胡麻豆腐を小鉢にうつし、ラップをして電子レンジにかける。
「ちゃんとお風呂使ってるな、」
 キッチンから再び廊下へ出ると、浴室から水音が聞こえてくるのに綱吉は少し安心した。

 綱吉の自宅(自室?)は、ボンゴレのアジトの中にあるが、構造としては普通の3LDKマンションと同じような作りになっている。庶民育ちのボスが落ち着けるように、という配慮が、施工時には一応あったわけなのだが。雲雀が一番最初に向かった部屋、唯一の和室は、まるでどこぞの更衣室のように金属製の大きなロッカーが無理矢理入れてある。リボーン、守護者はおろか、バジル、ハル、イーピン、フゥ太、ラル、果てはヴァリアーの面々まで、最近きな臭いから身辺警護だの、食事を作りに来ましただの、いい酒が手に入っただの、ゲームやろうだの、野球観ようだの、理由になっているのだかいないのだか、わからないような理由をつけて綱吉のところへ押しかけてくるものだから、合宿所もいいところで、皆の私物を収めるロッカールームが必要になったのだ。結局、庶民云々は関係のないところで落ち着けない部屋になってしまったが、綱吉は、いつまでも学生時代の延長のような、そんな生活を楽しんでいる。

「わー、荒れてるなー……」
 ハハ、と乾いた笑いがひとつ。そのロッカールームのふすまを開けてみれば、雲雀が身につけていたスーツの、ジャケット、ネクタイ、スカート、黒いストッキングまで、畳の上にぐしゃぐしゃに脱ぎ捨てられている。雲雀の名誉のために言っておけば、普段ならこんなことはない。もともと生活臭の薄い人物であるし、私物を他人に触らせることを嫌う。ただ、弱っていると、こうなる。

 もう五年以上前、綱吉がこの部屋に引っ越してしばらくして、怪我をして左足を不自由にした雲雀がやって来て、あれが食べたいだの、どこに行きたいだの、風呂を手伝えだの、散々(色々な意味で)暴れまわった時は、ただの気まぐれだと思った。学生のときも、怪我をしたり風邪をひいたりした雲雀に応接室に呼び出されて、何かしら使いをしたことがあったからだ。満足したらしい彼女が帰った後で、皆知っているものだと思って、山本にふと話したら、それほんとか?とたいそう驚かれた。綱吉も驚いて、こっそり皆に訊いてまわったが、パシリに使われるどころか、そもそも雲雀は手負いになればふらっと姿を消してしまうので、ディーノでさえ彼女が弱ったところを見たことはない言う。
 おかしいなぁと首をひねっていたが、その三ヵ月後には眼帯をした雲雀がやって来て、距離感のおかしい視界でやっぱり暴れまわっていき、またその二ヵ月後には風邪をひいた雲雀がやって来て三日ほど綱吉のベッドを占領し、さらにその次の月にはほっぺたを腫らした雲雀がやって来て歯医者に行きたくないと言ってだだをこねた。それで、察しの悪い綱吉にも、ようやく、なんとなく、状況がつかめてきた。
 つまり、雲雀は、綱吉に、甘えているのだ。そのことに気づいたときには、これは何の罠か、リボーンの差し金か、と怯えてみたり疑ってみたりしてみたが、それからまた長い時間をかけてわかったことは、雲雀はただ、純粋に、甘えに来ているだけ、ということだった。綱吉は、オレ、ダメツナだから弱みが見せやすいのか?と勝手に納得した。理由はどうであれ、雲雀のような人に、甘える相手として選ばれたのなら、光栄なことだ。それ以来、綱吉は、弱った雲雀を甘やかすのが趣味になった。わがまま放題に暴れる雲雀は、昔のランボを思い出させる。子供たちの教育係はフゥ太になってもう長いし、そのフゥ太も、ランボも、イーピンも、もう簡単に可愛がらせてくれるような年齢ではない。そのことをちょっと淋しく思っていたのだ。つまり、需要と供給である。

「スカート吊るせるハンガー、予備あったかな……あ、あった」
 スーツとネクタイをとりあえず拾い上げてハンガーに通し、かもいに掛ける。これは洗濯だよな、と手に取ったストッキングはまだ生暖かい。スーツだってぬくもってはいたのだが、ものがストッキングだとなまめかしい感じがする。綱吉は赤くなってから、オレ変態ぽい、とちょっと落ち込んだ。洗濯機は脱衣所にあるので、今は近づけない。軽く結んでまとめたストッキングをスーツを吊るした下に置くと、電子レンジに呼ばれて再びキッチンに戻った。

 温まった中華粥をどんぶりにあけ、レンゲなどないのでカレースプーンを添えて、山本特製の胡麻豆腐にやっぱり特製の味噌ダレをかけたところで、風呂から上がった雲雀がやって来た。青いチェックのパジャマ姿で。すそをズボンに入れているのが子供のようでほほえましい、が。
「寝間着借りた」
「……貸すのはかまわないんですけど、それ、今朝オレが脱いだやつ、」
 しかも二日ものだ。冬とはいえ。
「別に気にしない」
 寝室のベッドの上に丸めてあったはずなので、わざわざ持ってきたということになる。
「オレは気になるんですが、」
「知ったことか」
「チェストの中に、洗濯したやつが」
「うるさい。」
 そもそも、脱衣所の戸棚の中に、誰かしらが置いていった洗濯済みの服、しまむらや、ユニクロや、100均や、新品の部屋着も、備品として何枚か入っていることは、この「合宿所」を使う者なら誰でも知っているのだから、彼女はその青いチェックのパジャマを着たくて着ているのだ。雲雀がやりたくてやっていることを、止められる人間なんてそうそういない。がくりと頭を垂れた綱吉が、引き出しから箸と箸置きを取り出していると、ぺたぺたと雲雀が近寄ってくる。ぺたぺた?と気になって足元を見れば、案の定はだしだった。
「足、冷えますよ。これ履いてください」
 綱吉が脱いだスリッパをつっかけて、雲雀は、あったかい、と無邪気に喜んだ。風呂で温まって痛みが一時的に和らいだのか、今のところご機嫌は回復傾向にある、ように見える。油断は禁物だが。
「シャンプー変わってた」
「ああ、この前、ハルが置いてったんですよ」
「三浦?」
 どこで買ったんだろ、並盛には売ってない筈、等とぶつぶつ呟いている背を押して、カウンターの椅子に座らせる。
「何か胃に入れないと。薬飲めませんよ。」
 生理に荒れ狂った雲雀に乱入されるのも今ではもう毎月のことで、綱吉はすっかり詳しくなってしまった。食べやすく胃にもたれない軽食を用意し、鎮痛剤を飲むための水と、カフェインの少ないほうじ茶を出す。隣に座ろうか迷って、結局、対面の、キッチンの中、シンクの前のスツールに綱吉が腰掛けると、雲雀は「いただきます。」と言うなり、はふはふと中華粥を口に入れた。「食べたくない」「いらない」とここでもうひと悶着あることもあるが、今日はそこまでではないようで、安心した綱吉は、自分の分のほうじ茶も淹れて一口すすった。
「おいしいですか?」
「それなりに。なに、食べたことないの?」
「同じメーカーの貝柱のやつがおいしかったんで、それも買ってみたんですけど」
「これふかひれ?ひとくち食べる?」
 差し出されたスプーンを、カウンター越し、立ち上がって身を乗り出し口にする。食べさせたり食べさせられたりも、もう慣れた。舌に乗った中華粥は、レトルトにありがちな薬くさい感じもなく、だしも自然である。ふかふかの髪を揺らして、綱吉は、うん、と頷いた。
「もうちょっと買い置きしよう……あと、その胡麻豆腐、山本の手作りですよ」
 え、と軽く目を見開いた雲雀がスプーンを置いて箸を取る。
「……山本武は、一家にひとり、ほしい。」
 もむもむと胡麻豆腐を咀嚼した後で、まじめな顔で言うのに、綱吉は表情だけで笑う。
「山本、マメだし、家のことなんでも出来るし、それでいてスポーツマンだし、顔いいし、あの性格だし、もてる男の見本ですよねえ。」
「まぁ君も、そう悲観したものでもないよ。ごちそうさま。」
 水を満たしたやかんを火にかけながら言う綱吉に、上げ膳を平らげお茶をすすってすまし顔の雲雀が偉そうなことを言うものだから、綱吉は今度こそ声に出して笑った。
「湯たんぽどこにしまいましたっけ?」
「先月ぼくが片付けてから動かしてないなら、えーと、君のベッドの下の、衣装ケースの中につっこんだはずだけど。」
「あぁ、わかりました。」
 黄色いひよこの形のケースに入った湯たんぽは、綱吉が買ってきたものだが、綱吉自身は使わないので、毎月こんな会話をしている。雲雀も適当なもので、片付けてくれるのはいいのだが、毎回場所が違う。寝室に向かい、勝手知ったる自宅の廊下を電気も点けずに歩きながら、綱吉は先ほどの会話を反芻する。
(雲雀さん、山本がもてる男の見本だってこと、否定しなかったなぁ。)
 ふふ、と笑う。雲雀もやっぱり、女の子なのだ。興味なさそうでいて、野郎どものそういうところは、しっかりチェックしている。ハルや、ラルや、京子たちと、そんな話をすることもあるのだろうか。可愛いような、ちょっと怖いような。
「ベッドの下、だっけ」
 寝室の電気を点ける。「合宿所」の利用者たちも、さすがにここまでは気軽に入ってきたりしない。本当の意味で、綱吉のプライベートスペースだ。ベッドを見れば、起きたときのまま、ぐしゃぐしゃになっていたはずの掛け布団はきれいに整えられ、いつも雲雀がこの部屋で使う、枕代わりのグレーのビーズクッションがもう置いてあった。ロッカーから出したこれを置きにきて、そのまま綱吉のパジャマを持って行ったに違いない。やれやれ、と思いながら、ベッドの下の、予備のシーツや枕カバーを入れている衣装ケースを開けると、雲雀の言うとおり、小さな隙間にひよこの湯たんぽがむりやり押し込まれていた。引っ張り出して、ついでに綱吉もパジャマに着替える。チェストから出した洗濯済みのパジャマは、ごわごわしていて肌当たりがちょっと硬く、冷たい。もしかしてこれがいやなのか、と思い当たった。だからといって、綱吉が二日も着たパジャマを着るのはどうかと思うが。

 発掘した湯たんぽにやかんの湯を入れ、歯磨きを済ませた雲雀に持たせると、もう25:00をまわっていた。鎮痛剤が効いてきたのか、雲雀はあくびを連発している。
「薬が効いてるうちに、寝ちゃったほうがいいですよ。」
「うん。……君は?」
「オレも、この辺片付けて歯磨きしたら寝ますよ。明日も、もう今日ですね、仕事だし。」
 不機嫌そうに、んー、と唸った雲雀は湯たんぽを抱えて椅子に座りなおした。
「って、おーい、ひばりさーん……しょーがない、」
 食器は水につけるだけにして、朝洗うことにする。デモムービーを繰り返し繰り返し流していたプレステとテレビの電源を落とし、超特急で歯を磨く。もう船を漕いでいる雲雀を、湯たんぽごとえいやっと抱き上げると、肩で電気を消して、小走りに寝室に向かう。抱えた雲雀はほこほこと体温が高く、本当に子供のようだ。ベッドに降ろし、湯たんぽを腰の辺りに置いて、綱吉も隣にもぐりこんだ。良い位置を探してしばらくごそごそしていた雲雀が、綱吉のほうを向いて落ち着く。綱吉は雲雀を抱え込むようにして、そっと腰をさすった。また雲雀がんー、と唸る。今度は猫が喉を鳴らすような様子である。
「悪いね、いつも。」
 しばらく気持ち良さそうにしていたので、もう眠ったかと思っていた雲雀が、目を閉じたまま珍しいことを言った。
「どうしたんです、急に。」
 綱吉は手を休めず、驚きは声に出さずに、静かに言った。小さな声でも、寄り添った身体から優しく伝わっている。
「これでも、一応気にしてるんだよ。君が恋人とくつろいでるところだったらどうしよう、とか。」
 これまで雲雀に乱入されるときは、不思議と綱吉が一人のときに限られた。綱吉はそれを、ただの偶然、もしくは雲雀の野生の勘、と思っていたのだが、もしかしたら雲雀に気を遣われていたのかもしれない。
「はは、残念ながら、そんな奇特な人はいませんから。雲雀さん、気にしないで、いつでも来てください。」
「淋しいもんだね」
 ふん、と鼻で笑って言うくせに、安心したように距離を詰めてすり寄ってくるから、可愛いとしか思えないが、綱吉も調子を合わせて、わざと意地の悪いことを言う。
「お互い様ですよ。そういうことは、腰をさすってくれる彼氏、見つけてから言ってください。」
「……言うじゃない、君も。」
 抱え込んでいる雲雀の顔は見えないが、ふくれっつらが目に浮かぶようだ。
「でもまあ、沢田が、ものぐさで、運動だめで、頭が弱くて、顔もそこそこでも、」
「ぐ。そこまで言いますか、」
「でも、君は優しいから。そのうち可愛い彼女ができるんじゃないの。」
 枕に顔を埋めているのか、照れた声はくぐもっている。綱吉が思わず笑うと、身体の振動でわかったのか、ふとももを抓られた。
「イテっ、雲雀さんも可愛いですから、きっと王子様が現れますよ。」
「かわいい?ぼくが?」
 訝しげに言って、頭を上げようとする雲雀を抱えなおす。
「オレはリボーンにしっかり仕込まれましたから、女の人に嘘はつけません。」
 彼女には、家庭教師の名前が何より効くのは、今も昔も変わらない。
「……そうか。じゃあそれまでは、生理のときは君にさすってもらうことにする。」
「光栄です。」
 気取った声で言うと、布団の中から笑い声が聞こえた。今夜、この部屋へ来て、雲雀が声を出して笑うのは初めてだ。
「お返しに、それまでは、君が生理現象で困ったときは、ぼくが助けてあげるよ。」
「生理現象って……ちょ、なんてこと言うんですか!」
 布団から顔を出した雲雀が、暗い部屋の中でもわかるほど赤くなった綱吉の顔を見て、少女のようにきゃらきゃらと笑った。穏やかな夜が、ゆっくり更けてゆく。




何でもない夜っていうか、ツッコミのいない夜。
2009年3月9日


以下蛇足。

その1。

現在、ボンゴレファミリーでは大規模な賭博が行なわれています。
胴元はリボーン様。

十代目が三十五歳になるまでに、
(「結婚」は、書類上も事実上もどちらもあり)

本命・双方自覚のないまま雲雀が妊娠して十代目と結婚する。
対抗・十代目と三浦ハルが結婚する。
大穴・双方自覚のないまま、配偶者を持つことなく三十五歳を過ぎる。
  ・雲雀とディーノが結婚する。
  ・どちらかが抗争で死ぬ。
  ・十代目が笹川京子と、雲雀が笹川了平と結婚して、二人は親戚になる。
   etc...

カオスです。


その2。

この話の沢田さんのお仕事。

沢田さんは、高校卒業後、ボンゴレの古株たちに、
イタリア←→並盛で金や物を動かすのに隠れ蓑がいる、と説明して
会社を設立しました。
パスタソースを売る会社です。
名前はそのまんま、(有)ボンゴレファミリー、です。
イタリアには製造工場があります。
鉄砲玉になるくらいしかやることのなかった末端のチンピラたちに、割烹着を着せて
イタリアのマンマの味を仕込んで、手作りソースの製造をまかせます。
沢田さんは日本でそれを売ります。
もう既に大手が何社もある業界ですが、
アサリのマークが可愛いパッケージと、無農薬野菜を使って、化学調味料は無添加、
人(マフィア)の手で丁寧に作られた美味しいソースは
口コミで評判が広まって、取り扱ってくれるお店もじわりじわりと増えてきました。
チンピラたちの中にも、生産性のない恐喝や詐欺より
地味でも、ものを作り出す仕事のほうがやりがいがある、
と感じてくれている子が、結構いるようです。
沢田さんは、いつかボンゴレファミリーを株式会社にし、
ゆくゆくは、マフィアのほうのボンゴレファミリーを乗っ取るつもりで
今日も元気に働いています。

そんなボンゴレ破壊計画。